まるで純正オプション品のような自然なデザイン。取り付け方法や使い勝手もよく考えられており、数多くのJB64Wジムニー&JB74Wジムニーシエラユーザーに愛されているカーメイトのジムニー専用ドリンクホルダー。いわずと知れたジムニーの定番商品ですが、改めてその魅力をご紹介したいと思います。今回はカーメイトの広報にもお話を聞けたので、そのコメントも合わせてご覧ください。
ジムニーユーザーは「汎用品」よりも「専用品」を求める傾向に
カー用品には大きく分けて「汎用品」と「専用品」があります。汎用品はサイズや規格さえ合っていれば、どんな車種にも付けられる/使えるアイテムのことです。一方、専用品は特定の車種に合わせて作られたアイテムなので、対応のクルマにはピッタリ合うのですが、対応外のクルマには付けられない/使えないことがほとんど。
バンパーやサスペンション、マフラー、シートカバーといった大きなアイテムはほぼ専用品ですよね。なので、たとえばハスラー用のバンパーをジムニーに付けたり、スイフト用のマフラーをジムニーシエラに付けたりはできません。
それに対し、ドリンクホルダーをはじめ、小物トレイやゴミ箱といった車内アクセサリー類は汎用品が多いです。エアコンルーバーに装着するタイプのドリンクホルダーなんかは、吹き出し口とまわりの条件さえ合えばどんな車種にも付けられます。ゴミ箱だって基本的には置くスペースがあればいいわけですし。
しかし、ここ数年は自然な装着感や使い勝手の良さを求める声が高まり、それに応えるように車内アクセサリーにも専用品のラインナップが増えてきました。特にジムニーのような趣味性の高い車種ではその傾向が強く、メーカー各社も専用品の開発に力を注いでいます。
2019年に発売されたJB64W/JB74W初の専用ドリンクホルダー
そうした状況を見越し、いち早くJB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラの専用品を手掛けてきたのがカーメイトです。JB64W/JB74Wがデビューした翌年の2019年10月、“まるで純正”コンセプトの1stモデルとなる「ジムニー専用 ドリンクホルダー」「ジムニー専用 増設電源ユニット」を発売しました。JB64W/JB74W専用の車内アクセサリー(純正オプションは除く)としては、この2つがおそらく業界初だったと思います。どちらも大ヒットしました。
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「ジムニー専用 ドリンクホルダー」はお陰様で大変なご好評いただき、発売以来、14万個以上を出荷しています。現在も当社の車種専用品の中では1、2を争う人気商品となっております
さらに2020年12月にはジムニーXCグレード/ジムニーシエラJCグレード向けの「ジムニー専用 ドリンクホルダー2」をリリース。こちらも大ヒットし、2024年10月時点で3万5000個以上が出荷されているそうです。「ジムニー専用 ドリンクホルダー」と「ジムニー専用 ドリンクホルダー2」を合わせると、なんと17万5000個オーバー!
当サイトによる超ざっくり概算ですが、JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラのこれまで(2024年10月現在)の販売台数は合計34万台くらい。つまり2台に1台くらいの割合で、カーメイトのジムニー専用ドリンクホルダーが使われている計算。もちろん1台で2個以上付ける人もいるので、実際の割合はもっと下がりますが、それでも圧倒的な数字じゃないでしょうか。スゴイ!
なお、「ジムニー専用 ドリンクホルダー」「ジムニー専用 ドリンクホルダー2」の違いは、上面のデザインと、下部の固定穴を塞ぐキャップの有無(「2」に付属)のみ。ドリンクホルダーとしての機能に両者変わりはなく、基本的にデザイン違いと思ってもらってOKです。
●ジムニー専用 ドリンクホルダー
→ JB64Wジムニー & JB74Wジムニーシエラの全グレード向け
●ジムニー専用 ドリンクホルダー2
→ JB64WジムニーのXCグレード & JB74WジムニーシエラのJCグレード向け
ココがスゴイ① 純正品のように自然に、室内と一体化するデザイン
カーメイトの「ジムニー専用 ドリンクホルダー」「ジムニー専用 ドリンクホルダー2」がヒットした理由は、販売タイミング含めていろいろ考えられますが、何よりもそのデザインの素晴らしさが大きいでしょう。どちらも完全に純正のインテリアに溶け込んでいます。
「ジムニー専用 ドリンクホルダー」はメーターパネル風、「ジムニー専用 ドリンクホルダー2」は上級グレードのエアコンルーバーリング風と上面のデザインは異なるものの、どちらも純正の延長線上というべき仕上がりです。
また下のベース部分は、純正樹脂パネルと近似のカラーリングに調色されています。一般的な黒樹脂をそのまま使うのではなく、純正の微妙な色味に合わせているのです。さらに表面には純正とまったく同じシボ加工(表面の細かな凹凸)が施され、質感まで統一。
シボの柄や細かさは車種によってけっこう違います。ただシボ加工するだけでなく、ジムニー純正とまったく同じに合わせてくるところにカーメイトの意地を感じますよね〜。
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シボ加工についてはジムニー純正とまったく同じ加工を施しました。より車内に馴染むよう、質感には徹底的にこだわっています!
色と質感が純正に限りなく近いので、とにかく一体感がありますよね。デザインについても、純正モチーフ以外の要素はできるだけ省き、主張を控えることで車内に馴染ませています。そんなさり気なさこそ、このドリンクホルダーの魅力でしょう。
ココがスゴイ② ボルト留めでガッチリ固定&ルーバーに干渉なし
固定方法もジムニーならでは。純正で用意されているサービスホールを利用します。ゴム製のダミーボルトが付いているところですね。ご存知の方も多いと思いますが、サービスホールにはM8ボルトが付けられるようにネジが切られています。
ダミーボルトを外し、そこに付属のM8ボルトで取り付け。粘着テープも併用するので、しっかり固定できます。一般的な汎用品のドリンクホルダーだと、エアコンルーバーに装着するタイプが多いですが、それよりも格段にガッチリ付きます。ジムニー専用品の強みですね。
ちなみに付属の粘着テープは、暑くても寒くても粘着性能を発揮できるタイプを採用。しかも取り外す際にはノリ残りや貼り付け跡が付きにくいので、原状復帰もカンタンです。こういった細かい気遣いも嬉しいポイントです。
装着位置は運転席側と助手席側のエアコン吹き出し口手前に加え、前席の左右ドアグリップにも取り付け可能。ジムニー1台で最大4ヶ所にドリンクホルダーを装備できるわけです。
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上記4ヶ所のほかにも、サービスホールを使って物理的には装着可能な場所もありますが、エアバッグ展開時の妨げになるなど、安全性を確保できないので避けて下さい
エアコンルーバーの風向き調整機能をそのまま生かせるのも大きなメリット。ルーバーをどんな角度に回して立てても、ドリンクホルダーとは当たらない設計になっています。もちろんウインカーレバーの妨げにもならず、ドアの内張りにも干渉しません。絶妙なクリアランスです。
夏の暑い時期はルーバーを調整して冷風を顔に向けられますし、冬でも炭酸系などは冷たいまま飲みたいですよね。そんな時はルーバーを閉じてしまえば飲み物がぬるくなるのを防げます。また取り付け位置はエアコン吹き出し口の真正面から若干ズラすことで、エアコンの風をできるだけ妨げないよう配慮しています。
ココがスゴイ③ 無段階スライド調整でさまざまな飲み物をホールド
飲み物をホールドする部分は、無段階調整式のスライドウォールを採用。細缶も太缶も四角いペットボトルも丸いペットボトルも600mlペットボトルも、これで全部しっかりホールドできます。バネやプラスチックの弾力を利用してホールドするのではなく、下側にあるレバーを手で引いてスライドウォールを動かし、容器にフィットさせる方式。
これがよくできており、レバーを使えばスムーズにスライドしますが、スライドウォール本体を動かそうとしてもスライドしにくい構造になっています。だから飲んで→戻してと出し入れの度に再度調整する必要もなく、走行中もガタつきが出にくいのです。さらに底面はスポンジクッション付き。容器の中身が空になるとカタカタ音が出やすくなりますが、それを防いでくれます。
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当社の無段階スライドウォールは「ジムニー専用 ドリンクホルダー」が初採用。やはりジムニーということで、できる限りしっかりホールドできるようにと開発した機能です。といってもあまり激しい振動には対応できませんので、悪路走行時は使用しないで下さいね!
それと地味に便利なのがコンビニフック。取り付けのボルトにはフック機能も兼ねており、ビニール袋などを引っ掛けることができます。耐荷重は1kgまで。
注意点が1つ。運転席側にドリンクホルダーを装着した場合は、フックの使用は避けましょう。運転の妨げになる可能性があるからです。運転しない状況、たとえば駐車中に何かぶら下げておく分には問題ありません。
この「ジムニー専用 ドリンクホルダー」「ジムニー専用 ドリンクホルダー2」については、カーメイトの公式YouTubeチャンネルにも紹介動画がアップされていますので、そちらもぜひどうぞ。一般ユーザーのレビュー動画もけっこう沢山上がっています。興味のある方は「カーメイト ジムニー ドリンクホルダー」あたりで動画検索してみて下さい!
ジムニー専用ドリンクホルダーを作ったカーメイトってこんな会社です
カーメイトは日本の大手カー用品メーカーです。ホルダー類やルームミラー、USB電源といったカーアクセサリーを幅広くラインナップするだけでなく、ベビー用品、カーキャリア、ドラレコ、ライトバルブ、消臭グッズなども展開しています。「AILEBEBE(エールベベ)」とか「INNO(イノー)」とか「d’Action(ダクション)」とか「GIGA(ギガ)」とか「Dr.DEO(ドクターデオ)」って聞いたことありませんか。これらは全部、カーメイトのブランド。さらに「FLUX(フラックス)」ではスノーボードバインディングまで手掛けています。
さて、そんなカーメイトがラインナップするカーアクセサリーは汎用品が多数を占めますが、今回紹介したJB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラ向けの専用品をはじめ、60プリウスやT33エクストレイル、N-BOXといった車種向けの専用品もラインナップしています。
カーメイトは、汎用品を幅広く扱う総合的なカー用品メーカーでありながら、純正OEMを開発してきたという背景があります。こうした知見から、違和感なく純正にフィットする製品が生まれているんですね。
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古くは1997年頃、「カスタムクラフト」というシリーズで、車種別専用設計のファンクションホルダーを販売していました。現在の“まるで純正”コンセプトの走りとなるのは、2010年発売の「プリウストレイ」になります
最近ではホンダ純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスの「A-Collect」や、トヨタモビリティパーツのオリジナルブランド「TZ」にも車種専用アイテムを供給中。正確には純正品とは違いますが、それに準じたクオリティであると認められているからこそ、こうした自動車メーカー系のラインナップに加えられているのです。
価格は純正品よりも安く抑えながら、品質はしっかりと高く。そして純正のインテリアに溶け込むようなデザインを。いってみれば「準・純正アクセサリー」のような車種専用品を、カーメイトでは作り続けています。これからもジムニー向け商品の展開に期待ですね! 当サイトでも随時、ご紹介していく予定です。
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カーメイトはジムニーにかなり力を入れています。今後も便利で使いやすく、ジムニーにマッチする商品を開発していきますので、どうぞお楽しみに〜