リアゲートに備え付けられたスペアタイヤはクロカン四駆の証。とはいえ、現行の国産車でタイヤを背負っているのは、今やジム二ー&ジムニーシエラだけになってしまいました。輸入車でもラングラーやGクラス、ディフェンダーくらいでしょうか。
ある意味貴重な背面スペアタイヤですが、それを不要としている人も一定数います。リアまわりをスッキリさせたい、少しでも車重を軽くしたいなど。だけど、外しちゃうと凹みやボルト穴が残ってしまいます。あれ、何とかならないかなぁという人のために、超絶スッキリパーツをご紹介します。
デコボコもボルト穴もエンブレムも、全部まとめてスムージング
さっそくですが、こちら。KLCヘリテージの「スムージングパネル LEVELⅡ」です。アレ? どこいった? という感じで、スペアタイヤの痕跡はまるで残されておりません。
ワンオフでスムージングしたわけではありません。ワイパーの下あたりからリアバンパーとの境界まで、リアゲートの幅いっぱいのパネルを装着しているのです。
純正バックドアの凹みもボルト穴も完全フラット化。もちろんアウタードアハンドルやリクエストスイッチ部分は穴を開け、純正と同じように使える仕組みです。取り付けも粘着テープのみで、バックドアに穴開けなどは不要。「SUZUKI」や「Jimny」のリアエンブレムも隠せるので超スッキリ。
パネル自体は薄型設計。バックドアに被せても目立ちにくく、遠目からだとまったく分からないレベルです。ちなみにバックドアの凹み部分には、ウレタンを挟み込んでスキマをピタッと埋めているので、たとえその部分を手で押してもベコベコ凹んだりしません。
フィッティング精度を追求したABS樹脂製。だから塗装済みでも購入できる
このスムージングパネル LEVELⅡ、素材はABS樹脂製です。クルマの外装パーツといえばFRP樹脂で作られることも多いですが、フィッティング精度や変形のしにくさを考慮し、ABS樹脂を採用しているのです。
主な特徴は上の通りですが、ユーザーとして何より嬉しいのは、フィッティング精度が高く塗装済みで購入できる点でしょう。FRP樹脂パーツの場合、塗装前に実車両に合わせた調整作業が必須となります。「いわゆるチリ合わせ」というやつで、パテを盛って面を合わせたり、場合によっては取り付け穴を開け直したりといった作業です。それを終えてから塗装するため、基本的にFRP樹脂パーツは塗装済みで購入はできないのです。
スムージングパネル LEVELⅡはABS樹脂製ですので、ジムニーの純正色(各色対応)に塗装済みで販売しています。つまりネットでオーダーして、自分で取り付けまでできるということ。DIY派やコストを抑えたい人にもおすすめです。
※未塗装でも購入可能
またこのパーツは面積が大きいので、もし歪んだり反ったりした場合はかなり残念な感じになってしまいます。そうしたリスクを避けるためのABS樹脂製でもあります。それも日本製。KLCは品質にこだわっているメーカーとしても有名です。価格はFRP製よりは若干高めになりますが、そこまで大きな差はありませんし、クオリティを考えれば損はしません。
このスムージングパネルを使ってさらなるアレンジの可能性も!
とにかくスッキリさせたい、という人であれば純正色に塗装して装着するだけでOK。一方でもっとオリジナリティを出したいなら、カッティングシートやエンブレムでアレンジしてみるのも面白いです。
例えばこんな風に。デコボコやボルト穴がキレイに消えているからこそ、アレンジが映えます。ジムニー用のカッティング系アイテムはけっこうたくさん出回っているので、自分なりのカスタムを楽しんでみるのもいいでしょう。