シートカバーでレトロ&シンプルに室内リフォーム。純正シートの汚れも防げて一石二鳥!

シートカバーを装着すればジムニーの室内をオシャレにリフォーム可能。レトロ&シンプルで飽きのこない商品を選ぼう。 インテリア
こんな人におすすめの記事です
  • 外装に合わせて内装もレトロに仕立てたい
  • 純正のシートがあまりお気に入りじゃない
  • 食べ物や飲み物をこぼしてシートを汚しがち。なんとかしたい

JB64WジムニーもJB74Wジムニーシエラも、内装カラーはブラック基調、シートはファブリックで統一されています。まあ黒はどんなボディ色にも合うし、汚れも目立たないし、本来オシャレさを求めるクルマじゃないし、ジムニーとしてはこれが正解なのはよく分かります。だけどちょっとなぁ…という方、シートカバーで室内リフォームしてみませんか?

今どきのシートカバーは「張り替え並み」が当たり前!?

シートカバーって聞くと、どんな印象でしょう? 一般的なカスタムパーツとして広まりだしたのはおそらく90年代頃でしょうか。あ、白いレース生地のやつじゃないですよ。フルカバー&レザータイプの話です。

当時はまだ低品質の商品が多く、ペラペラだったりシワになりやすかったり。そもそも車種専用じゃないからシートにフィットしなかったり。本革シートを装いながら、思い切りズレて下の布シートが見えちゃっているのは、なんとも物悲しいものがありました。

ですが! 現在のシートカバーは格段にクオリティが高くなっています。パッと見た感じ、カバーとは思えないレベルのモノも多数。型取りや立体裁断の技術が向上し、とにかくフィッティングが良い。 ピタピタすぎるので装着するのは大変なのですが、マジで張り替え並みに仕上げられる商品が普通に出回っています。素晴らしい!

デザインも純正風だけでなく、まったく違うパターンのステッチを採り入れたり、ウレタンスポンジを使ってシート形状そのものをアレンジしたり。素材やカラーのバリエーションもめちゃくちゃ増えています。選ぶのが困るくらいです。

価格帯は1台分セットで定価3万円〜5万円あたり。決して安いとはいいませんが、それでしっかりイメチェンできるなら、高コスパなカスタムパーツだと思います。

ちなみに純正アクセサリー品のシートカバーもあり。シンプルな「革調シートカバー」とタイヤパターンがあしらわれた「シートカバー」があります。革調の方は5万5000円と少しお高めで、背もたれにサイのマークが型押しされているのがポイント。タイヤパターンの方は3万800円と比較的リーズナブルですが、デザインは好みが分かれるところでしょう。

見た目の変化はもちろん、劣化や汚れを防げるのも嬉しい

KLC Heritage NOSTALGIE SEAT COVER ORTEGA(ケーエルシー ヘリテージ ノスタルジーシートカバー オルテガ)

シートカバー装着の最大のメリットはルックス。質実剛健すぎて色気のないジムニー&シエラの室内を、一気にオシャレにカスタマイズできます。それだけではありません。

シートカバー装着の主なメリット
  • インテリアの雰囲気を大きく変えられる
  • 純正シートを劣化や汚れから守れる
  • 合皮の商品は汚れを落としやすく、お手入れしやすい
  • ウレタン入りの商品は座り心地も向上。長距離ドライブも疲れにくく

個人的には純正シートをキレイなままキープできるというが大きいです。劣化を完璧に防げるわけではありませんが、汚れはほとんどガードできますし、紫外線による色褪せも軽減できます。この辺はリセールの際にもプラスになりますので。

詳しくは後述しますが、シートカバーは合皮の商品が多く、これらは汚れを落としやすいのも魅力。純正シートも撥水加工されているとはいえ(ジムニーのXGグレードを除く)、その効果も徐々に低下してきますし、結局はファブリック(布)なので汚れ落としもそれなりに手間です。

ウレタンスポンジについては型崩れを防ぐ意味もあり、ほとんどのシートカバーに内蔵されています。さらに座り心地や立体感にこだわった商品は、背もたれ部分や座面のウレタンを厚くして、純正シートよりもクッション性やホールド性を高めている商品もあり「長時間走っても疲れにくくなった」という声もよく聞かれます。

シートカバーの定番素材といえば合皮。PVCとPU、どっちがいい?

シートカバーの素材は合皮(合成皮革)が主流。人工皮革のアルカンターラやラムースといった肌触りのいいスエード調生地も、高級品にはよく使われています。ジムニーだとデニム素材やペンドルトン風、織物など布系も人気ですね。合皮とスエード調、あるいは合皮と布系というコンビタイプもあり。また中には本革の商品もありますが、価格は一気に跳ね上がります。

どの素材も一長一短はあるものの、今回おすすめしたいのはド定番の合皮シートカバーです。合皮はおもにPVC(塩化ビニール樹脂)、またはPU(ポリウレタン樹脂)のどちらかです。パッと見ただけではどっちがどっちか判別は難しいのですが、それぞれメリットとデメリットがあります。

PVCレザーのメリットとデメリット
  • 水拭きでき、耐久性も高い
  • カラーバリエーション豊富
  • PUレザーよりも低コスト
  • 肌触り、質感がやや硬め
  • 通気性はPUレザーに劣る
PUレザーのメリットとデメリット
  • しなやかなで本革に近い質感
  • 通気性が高く蒸れにくい
  • 耐久性が高い
  • コストがやや高め
  • 耐水性はPVCに劣る

食べ物や飲み物をよくこぼしたり、サーフィンやスノボなどで濡れたままシートに座ることが多いという場合は、PVCレザーの方が良さげ。水分が染み込みにくく、何か汚しちゃってサッと水拭きできるのが本当に助かります

PUレザーは柔らかな質感や肌触りを重視する人向け。触ると本革みたいにしっとりしてるんですよね。弾力性があって座り心地もGOOD。PVCレザーほど水系の汚れには強くないですが、ある程度の撥水性はあるのでお手入れはしやすいです。

商品によってはシートカバーの素材は明記されていないこともあります。現物を見ないで購入する場合は、最低限、PVCなのかPUなのかは確かめておきたいところです

デザインはいろいろ。迷ったらレトロ&シンプルが一番

ジムニー&シエラ用のシートカバーは本当にたくさん出ています。それだけ欲しい人も多いということで、メーカーも力を入れて開発した結果なのですが、ユーザーとしては選択肢が多すぎるのも悩ましいところですよね。

どれがいいか決めきれないという人には、定番ながらレトロっぽいシンプルな合皮シートカバーをおすすめしたいです。以下の点に注目して選んでみて下さい。ジムニー&シエラに似合うのはもちろんのこと、飽きずに長く使い続けられるハズです。

  • 単色
  • 大人っぽい色味
  • シンプルなステッチ
  • どこか懐かしい雰囲気

これだと地味すぎじゃね? と思われるかもですが、そんなことはありません。最後にいくつか実例を挙げてみるのでご参考までに。

シートカバーを装着すればジムニーの室内をオシャレにリフォーム可能。レトロ&シンプルで飽きのこない商品を選ぼう。
KLC heritage NOSTALGIE SEAT COVER PLANE(ケーエルシー ヘリテージ ノスタルジーシートカバー プレーン)カラー:ブラウン

アンティークソファのような光沢感がレトロでいい感じ。ステッチはごくシンプルなので、独特の素材感が引き立ちます。このタイプのシートカバーはPVC製が多いですが、肌触りのいいPU製というのもポイント。

KLC heritage NOSTALGIE SEAT COVER STRIPE(ケーエルシー ヘリテージ ノスタルジーシートカバー ストライプ)カラー:ブラック

クラシカルで立体的な縦パターンステッチを採用。アメ車っぽい雰囲気でけっこう目を引きますが、オールブラックなので落ち着いて見えます。ヘッドレストまでステッチが入っているのもいいですね。PVCレザー製。

KLC heritage NOSTALGIE SEAT COVER GROMMET(ケーエルシー ヘリテージ ノスタルジーシートカバー グロメット)カラー:ブラック

こちらも真っ黒ですが、背もたれと座面にハトメのような通気口ボタンがあしらわれ、それがいいアクセントになっています。シンプルな横パターンのステッチも懐かしい雰囲気。見る人が見れば「旧車のデザインだ!」と気づくかもしれません。PVCレザー製。

まとめ
  • 今どきのシートカバーは張り替え並みに高品質
  • 素材は合皮(PVC・PU)が汚れに強くお手入れしやすい
  • デザインに迷ったらレトロでシンプルなタイプが良し