待望のジムニーを手に入れた。初めてのジムニーだ! さっそくオフロードタイヤを履かせてみたい。だけどサイズはどうする? 大きくしても問題ないの? とお悩みのあなたに、ド鉄板サイズ185/85R16のお知らせでございます。
そもそも純正のタイヤサイズってどんなもの?
JB64Wジムニーの純正採用タイヤサイズは175/80R16。タイヤ外径、つまりタイヤの直径は686ミリです。これは軽自動車の中では1番デカい数値。しかも圧倒的なんです。2番目はDAIHATSUタフトの165/65R15で、タイヤ外径が595ミリですから。ちなみに一般的な軽自動車は155/65R14、タイヤ外径557ミリあたり。いかにジムニーが規格外か分かるでしょう。まあ、フレームも足まわり構造もまったくの別物なので、比較する方がおかしいんですけど。
そんなジムニーの純正タイヤでも、もっとデカくしたい! という人がほとんどでしょう。SNSなどでカスタムされたジムニーを見ても、純正サイズのままというケースはまずないです。あ、もちろん純正サイズがダメというわけではないですよ。175/80R16はJA71型(1986年〜)のジムニーから純正採用されているトラディショナルなサイズ。何十年も「これがベスト」とメーカーが考えて履かせているわけですから。サイズアップしないという選択肢も、もちろんアリです。でも、まあ、やっぱりデカイ方がカッコいいじゃないですか。
タイヤサイズはむやみに大きくできるものではない
で、どのくらいデカくしたらいいのか? 当然ながら無限に大きくできるわけではありません。サイズアップした結果、こうなったらよろしくないというNG例をざっくり挙げると以下の通り。
上記のうち、どれか1つでも該当すると車検に通らなかったり、気持ちよく走れなくなる可能性が高いです。メーター誤差の件は少しややこしいのですが、簡単にいうと時速50キロで走っているのに、スピードメーターはそれより遅い時速40キロと表示される、といった現象。純正サイズよりタイヤを大きくするほどズレも大きくなります。フェンダーからのはみ出しについては、片側10ミリまでならセーフかもよ? という法規もあったりしますけど、初心者がそこに攻め込むのはおすすめしません。
185/85R16なら17ミリ車高もアップ! それでいてリスクは小さい
じゃあどうしたらいいの? という人におすすめなのが185/85R16というわけです。タイヤ外径は720ミリ。純正サイズ〈175/80R16〉よりも外径が34ミリ、タイヤ幅も10ミリ大きくなる計算です。
タイヤ外径が34ミリ大きくなるということは、タイヤの半径が17ミリ大きくなるということ。つまり、純正からこの185/85R16タイヤに履き替えるだけで、車高が17ミリアップするということ。リフトアップキットを組まなくても、軽くその気分を味わえるわけです。
タイヤ幅も10ミリ大きくなった分だけ、タイヤの側面(外ツラ)が5ミリ外に出てくる計算。純正と比べると「お、変わったな〜」と実感できるレベルです。
そして、185/85R16なら前述したNG例すべてを回避可能。基本的にタイヤはインナーのどこにも当たらず、ハンドルは全開まで切れるし、スピードメーターの誤差も許容範囲内に収まります。フェンダーからのはみ出しについても、純正or同等サイズのホイール(16インチ×5.5J インセット+20前後)なら問題なし。ただ、JB74Wジムニーシエラ向けのホイール(16インチ×6.0J インセット-5あたり)に組んでしまうとはみ出すこともあるのでご注意下さい。
このサイズはオフロードタイヤのラインナップも豊富
最後にもう1つメリットを。このサイズ、昔からタイヤメーカー各社も「ジムニーをカスタムする人たちの大本命サイズ」と認識しているので、オフロードタイヤのラインナップが豊富なんです。いくらちょうどいいサイズでも、商品が存在しなければ意味がないですからね。主なものだと、ざっと以下のようなタイヤ銘柄があります(2024年9月現在)。
ひとくちにオフロードタイヤといっても、銘柄によって見た目も性能も乗り心地もけっこう違うので、どれを選ぶかはじっくり考えて決めたいところです。参考までに、オープンカントリーR/TやジオランダーA/T4&A/T G015、FT-7 A/Tは舗装路でも比較的快適に走れるので、オフロードタイヤは初めてという人におすすめできます。オプカンやジオランダーはホワイトレターで映えますしね。