雪道OK! アイスバーンOK! ウィンターシーズンに映える、最高にカッコいいジムニー/シエラ用のスタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤなのに異次元のカッコよさ! 冬のジムニーに映える2モデルを紹介。いつものオフロードタイヤと同じイメージで履けて、雪道やアイスバーンもしっかり走れる。今シーズン、ジムニー/シエラのスタッドレスはこれで決まり! タイヤ
引用:DUNLOP GRANDTREK XS1 プロモーションムービーより(YouTube
こんな人におすすめの記事です
  • そろそろスタッドレスタイヤに履き替える予定
  • ジムニーに似合うスタッドレスタイヤを探している
  • 冬でも夏と同じ車高、スタイリングをキープしたい

ATタイヤ/MTタイヤは普通の雪道は走れても、圧雪アイスバーンやブラックアイスバーンといった凍結路面ではまともに走れません。そのためジムニーでも、がっつり雪が降るところに住んでいる人や、ウィンタースポーツを楽しみたいという人は、スタッドレスタイヤ装着が必須になります。だけどタイヤが小さくなったり、見た目が地味になるのは嫌だなぁ…。そんなあなたに、スタッドレスタイヤでも映えるスタイルの2本をご紹介します。

カスタムしたジムニーに相応しいサイズとデザイン。それが必須条件

今回選ばせていただいたスタッドレスタイヤには、以下の共通項があります。

  • 185/85R16などカスタムしたジムニー向けのサイズがあること
  • オフロードっぽいデザインやホワイトレターの設定があること
  • 普通に履かせるだけでも映えるスタイリングが作れること

スタッドレスといっても、できることなら普段履いているタイヤと同じか、それに近いサイズを選びたいですよね。外径が変われば車高も変わりますし、パッと見の印象もかなり変わります。たとえば普段は185/85R16を履いていて、スタッドレスでは純正と同じ175/80R16にサイズダウンした場合、どうしても足元がさみしい感じになります

リフトアップしている車両ならなおさら。タイヤとフェンダーアーチのスキマが空き、スカスカ感が出てしまいます。トレッド幅も細くなり、普段の姿を見慣れているオーナーからすると、悲しみすら覚えるほど。ということで、スタッドレスといっても、純正より大きめのカスタムサイズを選びたいところです

一方、もともと純正サイズのタイヤを履いているという人は、大きめのスタッドレスを選ぶことで若干リフトアップできます。175/80R16から185/85R16に履き替えると、それだけで約17ミリ車高が上がる計算。またタイヤが大きくなることで、深めの雪道では走破性能が向上します。大径タイヤのお試しの意味でもおすすめしたいところです。

ただしサイズがいい感じでも、見た目が普通のスタッドレスではやはり微妙。一般的なスタッドレスタイヤは氷上性能を重視しています。アイスバーンのようなツルツル路面でもしっかり曲がって止まれるのか。何よりもそこに重きを置いているので、ATタイヤやMTタイヤのようなカッコよさ、タフな機能美といった要素はほとんどありません。

ですが! そんな中にも四駆乗りの心に刺さるような、オフロードタイヤ的なカッコよさを持つスタッドレスが出てきました。それが今回ご紹介する2本なんです。

大きめブロックとゴツゴツしたサイドが魅力の「オブザーブW/T-R」

TOYO TIRES OBSERVE W/T-R

1本目はトーヨータイヤのオブザーブW/T-Rです。2021年に発売されたモデルで、個人的な第一印象は「オープンカントリーのスタッドレス版!?」といった感じでした。特にサイドウォールのデザインに注目して下さい。ATタイヤやMTタイヤのように立体的なブロックがあしらわれています

オブザーブW/T-Rと同社のオープンカントリーR/Tを見比べてみるとよく分かります(↓)。

TOYO TIRES OBSERVE W/T-R
TOYO TIRES OPEN COUNTRY R/T

真横から見ると、スタッドレスとは思えないゴツさ。互い違いに段差が付いたショルダー部もMTタイヤのような雰囲気です。そしてトレッド左右は大型ブロックで構成。一般的なスタッドレスタイヤに比べて明らかに1つ1つのブロックが大きく、ミゾも広い。「雪を食って走る」シーンが容易に想像できます。

引用:トーヨータイヤ公式サイトより

トレッド中央はブロックではなく、ひとつながりのセンターリブになっていますが、このおかげでタイヤの剛性感が高まり、雪のない乾燥路面でも安定して走ることができます。

各ブロックには「サイプ」と呼ばれる細いミゾを投入。雪や氷の上が滑るのは、タイヤとの間に水の膜ができてしまうからですが、このサイプに吸水させることでタイヤと路面を密着させ、グリップ力を稼ぐ仕組み。さらにサイプの角は路面に食いつく効果もあります。なのでスタッドレスタイヤにはサイプが多く刻まれていますが、オブザーブW/T-Rにもしっかり密に入っているのが分かります。

しかも厚み違いのサイプを組み合わせていたり、全方向に効くスパイラルエッジサイプを採用するなど、氷上性能を高める工夫が随所に見られます。発売から今度の冬で4シーズン目を迎え、ネット上でもユーザーレビューも多く見かけるようになりましたが、評価は総じて高め。当サイトとしてもオススメです! 惜しむらくはシエラサイズの16インチがないこと。今後のサイズ追加に期待です。

TOYO TIRES OBSERVE W/T-R
ジムニー/シエラ向けサイズ
  • 215/80R15
  • 185/85R16

まるでMTタイヤ!?「グラントレックXS1」がスタッドレスの常識を変える

DUNLOP GRANDTREK XS1(ホワイトレター面)

このルックスからはにわかに信じがたいのですが、グラントレックXS1はスタッドレスタイヤです。一般的なスタッドレスタイヤどころか、ATタイヤよりもアグレッシブなパターンなのに! 昨年の2023年に発表された時は、凄いタイヤが出たものだと驚いた記憶があります。

参考までにグラントレックXS1と同社グラントレックAT5を見比べてみましょう(↓)。

DUNLOP GRANDTREK XS1
DUNLOP GRANDTREK AT5

それぞれのブロックが大きく独立しており、縦横のミゾも広く深い。トレッドパターンはほとんどMTタイヤといってもいいほど。単にゴツゴツ感を求めるのであれば、グラントレックAT5よりもグラントレックXS1の方が上でしょう。それでいてスタッドレスタイヤというのだから本当に驚きです。

しかし不安を覚える方もいるでしょう。「見た目はいいけど、このタイヤ、本当にアイスバーンも走れるの?」と。

ご安心ください。このグラントレックXS1には、ダンロップ独自の「ナノフィットゴム」が採用されています。これは同社ウィンターマックスシリーズにも使われていたベースコンパウンドで、全体的にはしっかり剛性感のあるゴムでありながら、接地面は柔らかく路面への密着力に優れるという凄い素材。

引用:DUNLOP GRANDTREK XS1 氷上性能 ブレーキテストより(YouTube

氷上にはナノレベルの細かな凹凸があるのですが、そこにトレッド面がぴったりフィット。高いエッジ効果も発揮します。加えて、一部サイプの深さを調整することで、ブロックの倒れ込みも抑制。四角いモノが傾くと、接地面積が減りますよね。だからその傾きを抑えて接地面積をできるだけキープするという考えです。こうした技術により、氷上でも安定したグリップを得ることができます

引用:住友ゴムのWEBサイトより

MTタイヤライクなトレッドパターンと確かな氷上性能。これだけでも選ぶ価値は特大ですが、さらにダメ押しの一手として、このグラントレックXS1には片面にホワイトレター、もう片面にはブラックレターが設定されています。どちらを外側に向けるかで、ホワイトレターorブラックレターを選べます。今シーズンはホワイトレター、来シーズンはブラックレターにしようかな、なんて使い方も可能。

面によるデザインの違いは、ロゴ部分だけではありません。サイドウォールも異なります。ホワイトレターはすっきりシンプルな印象ですが、ブラックレターの方はギザギザした山のようなパターンがあしらわれ、ロゴ部分も表面を斜めに面取りしてアグレッシブ感を高めています。

DUNLOP GRANDTREK XS1(ブラックレター面)

どちらの面にするか悩ましいところですね! サイズはジムニー向けの185/85R16と、シエラ向けの215/70R16をラインナップ。仕様によっては、ジムニーに215を履かせるケースもありそうです。

DUNLOP GRANDTREK XS1
ジムニー/シエラ向けサイズ
  • 185/85R16
  • 215/70R16