ジムニーシエラ用の最強にワイドで深くてかっこいいリアル鉄チン「DAYTONA’S DEEP」。この挑戦的なサイズ、あなたは履けますか?

ホイール
こんな人におすすめの記事です
  • リアルな鉄チンホイールを履かせてみたい
  • ホイールはワイドでリムが深いほどかっこいいと思う
  • 履きこなしで他のジムニーシエラと差をつけたい

頑丈だけど重たくて無骨で、オシャレさなんて皆無なのが鉄チンホイール。昔はダサいとか安っぽいとかネガティブなイメージが強かったのですが、その飾り気のなさが逆にイイ! ということで、JB64Wジムニー/JB74Wジムニーシエラではけっこう人気だったりします。といっても、本物のスチールホイールではなく、鉄チン風のアルミホイールであることの方が多いのですが。

そんな中、今回ご紹介する「DAYTONA’S DEEP(デイトナディープ)」はガチのリアル鉄チン、正真正銘のスチールホイールになります!

かなり尖ったスペック。しかもそのワンサイズのみという潔さ

まずはこのホイールの最大の特徴をお知らせしましょう。それはサイズです。なお、今のところは下のワンサイズしか設定はありません。

KLC Heritage DAYTONA’S DEEP
ケーエルシーヘリテージ デイトナディープ
SIZE:16インチ×8.0J インセット-20
COLOR:セミグロスブラック

JB64Wジムニーに履かせると、間違いなくフェンダーからはみ出します。なので、基本的にはJB74Wジムニーシエラ向けのモデルになります。といってもシエラでもかな〜り際どいサイズではあります。参考までに一般的なJB74Wジムニーシエラ向けホイールのサイズをお知らせすると、

  • 16インチ×5.5J インセット±0
  • 16インチ×5.5J インセット-5
  • 16インチ×6.0J インセット±0
  • 16インチ×6.0J インセット-5 →これが一番多い

あたりが定番でしょう(純正サイズは15インチ×5.5J インセット+5)。中には16インチ×6.0J インセット-20や、16インチ×7.0J インセット±0といった攻めたサイズもチラホラ出ていますが、さすがに8.0Jクラスはほぼ皆無。しかもインセットは-20ですよ。

圧倒的にワイド、そして深いのです。DEEPなんです。

ホイール:KLC Heritage DAYTONA’S DEEP(16×8.0J -20)
タイヤ:BF GOODRICH ALL-TERRAIN T/A KO2(215/70R16)

ディスクデザインは王道のデイトナ系。シンプルながら味わい深い

デイトナディープは昔ながらの国産鉄チン系デザインではなく、その名の通り、いわゆるデイトナホイールの系統。これはNASCAR(アメリカ最大のレース団体)のシリーズ開幕戦「デイトナ500」がネーミングの由来になっています。レース車両の装着ホイールをモチーフにして作れられた市販品、それらを一般的にデイトナホイールと呼んでいるわけですね。

そしてデイトナホイールといえば、半円形のホールを均等に配置したデザインがトレードマーク。昔ながらの国産鉄チン系は真円形のホールが多いので、同じ鉄チンといっても雰囲気がちょっと違いますね。

軽トラの純正鉄チンホイール
国産車の鉄チンといえばだいたいこんな感じ

またデイトナホイールはリムに赤や青の細いラインがあしらわれていることが多いのですが(↓)、デイトナディープでは不採用となっています。

KLC Heritage DAYTONA’S VANILLA
(15×6.0J ±0)

カラーは半ツヤのセミグロスブラックのみ。ディスクもリムも真っ黒です。デザインがごくシンプルなこともあって、リムの深さが際立って見えます。実に味わい深いですね〜。

KLC Heritage DAYTONA’S DEEP(16×8.0J -20)
KLC Heritage DAYTONA’S DEEP(16×8.0J -20)
KLC Heritage DAYTONA’S DEEP(16×8.0J -20)

コンケーブ具合もスゴイ。さすが8Jの-20です。ちなみにデイトナ500で実際に装着されているホイールたちも、レース用ということでめちゃくちゃワイドで深いです。そういう意味でも、デイトナディープはよりリアルなデイトナホイールといえるでしょう。

ホイール:KLC Heritage DAYTONA’S DEEP(16×8.0J -20)
タイヤ:MONSTA MUD WARRIOR(215/70R16)

リアに純正のSマーク付きホイールキャップを流用できるのが嬉しい

デイトナディープの魅力はこれだけではありません。リアに純正のSマーク付きセンターキャップを流用できるんです。つまり、ハブ径(センターボア)φ108のジムニー/シエラ専用に作られているということ。え、普通じゃないの? と思われるかもですが、それは16インチ×5.5J インセット20や、16インチ×6.0J インセット-5など定番サイズのホイールの話。

これらのホイールはジムニー/シエラ以外の用途は基本的に考えられていないので、ハブ径もジムニー/シエラに合わせてφ108で作られており、純正センターキャップをそのまま流用できることがほとんどです。

しかし、PCD139.7-5H/16インチ×8.0Jのようなサイズは、普通はジムニー/シエラに履かせることを想定していません(そもそもほとんど出回っていませんが…)。対応車種としてはアメ車のダッジ・ラムなどでしょうか。それだとジムニー/シエラとはハブ径がぜんぜん違うので、純正センターキャップは流用できないのです。

なので、ごくまれにそうしたワイドサイズを履いているジムニー/シエラを見かけますが、たいていリアはキャップレス仕様。ご存知のようにフロント側はハブ一体なので、Sマークを外すことはできません(何か被せることは可能)。リアだけキャップレスだと、気になる人は気になっちゃいますよね。

ホイール:KLC Heritage DAYTONA’S DEEP(16×8.0J -20)
タイヤ:MONSTA MUD WARRIOR(215/70R16)
ホイール:KLC Heritage DAYTONA’S DEEP(16×8.0J -20)
タイヤ:MONSTA MUD WARRIOR(215/70R16)

その点デイトナディープなら、リアにもSマーク付き純正センターキャップを装着可能。前後をバランス良く仕立てつつ、純正のイメージを保てるというわけです。

ホイール:KLC Heritage DAYTONA’S DEEP(16×8.0J -20)
タイヤ:MONSTA MUD WARRIOR(215/70R16)

サイズは相当尖っているので、ユーザーを選ぶホイールではあります。しかし、うまく履きこなすことができればインパクトは絶大。ワイドで深くてかっこいい鉄チンを付けたい、他のジムニーシエラたちに差をつけたい。そうした人は検討してみてはいかがでしょうか。